「戦略」って漠然としてると思いませんか?
「そもそも『戦略』ってなんやねん?」と疑問を抱えている方は多いと思います。私もその1人です。いいや、その1人でした。
「もっと戦略的に考えよう」「XX戦略を考えてくれ」なんて上司から言われるシーンは多いですよね?でも、いったい『戦略』ってなんなのか漠然としていると感じがちです。
本日はコチラのテキストを参考に「そもそも『戦略』ってなんやねん?」というモヤモヤを解消していきます。
結論:戦略は目的を達成する手段や方針のこと
特定の局面を乗り切る手段を「戦術」、これらを複数使いこなして目的達成する大方針が「戦略」と言っていい。#戦略の教科書
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 23, 2021
では、なぜ戦略とは漠然とした存在だと感じてしまうのか?その原因は目的と目標の曖昧性でした。
そもそも「戦略」とは何なのか、漠然としていると感じる人は多い。なぜなら、戦略とは目的や目標の存在を前提とする達成への手段のことなのに、現実には目的や目標がはっきりしないまま戦略立案を任される場面が多いからだ。#戦略の教科書
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 23, 2021
何を目指したいのか、どんな状態に到達したいのか、目的や目標が曖昧なまま(または、目的や目標が適切に上司からインプットされないまま)の状態で「●●戦略を策定する」と意気込んでも、何から始めればいいのか途方に暮れるだけです。
別観点から「戦略とはヒト・モノ・カネの采配を決めること」という見解もあります。これは異なる意見というよりは、表現が異なるだけで「具体的な手段としてリソース配分を決める」と解釈できるでしょう。
それよりも注意いしたいのは、采配を決める前に、ターゲットとする市場の見極めが重要という点です。
「市場」ってなんなの?
となると次の疑問として「市場ってそもそもなんなの?」と悩んでしまいます。この疑問に足して、この本では素晴らしい回答を得られました。
市場(事業領域と呼ぶこともある)を定義づける重要な要素は顧客と提供価値である。
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 24, 2021
戦略とは、顧客と提供価値の2点により事業が対象とする市場を定義する行為、とも言える。#戦略の教科書
顧客と提供価値によって市場を定義できる。そして、それを再び顧客や提供価値、さらに地域や用途によって細分化できる。こういったサブ市場をセグメントと呼び、小さく分割したセグメントには成長性や収益性の濃淡が生じる点が重要である。#戦略の教科書
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 24, 2021
市場とは明確に定義された存在ではなかったのです。市場とは顧客や提供価値といったキャラクター付けによって自分で勝手に定義するものです。
1つは提供価値(=製品と考えても良い)、もう1つは顧客や用途や地域、これらをMECEでマトリクスにした製品・市場マトリクスは、コンサルティング実務や戦略立案において極めて基本的なツールで、必ず描くことが推奨される。#戦略の教科書
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 24, 2021
コンサルが無闇矢鱈と「軸が!軸がぁ!」と五月蝿い理由もなんとなくわかってきましたね。
「ニッチ市場」とは何なのか説明できますか?
もう1つ、このテキストから素晴らしい気づきを得られました。それはニッチ市場に対する正しい認識と理解です。私はてっきり「誰も見向きもしないマイナーな小さい市場」だと思ってましたが、それは正しい理解ではありませんでした。
ニッチ市場とは小さい市場を意味しない。ニッチ市場とは顧客や提供価値の観点で、マトリクスの隣接マスに他社がいなくて参入されにくい、隔絶された市場のことである。#戦略の教科書
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 24, 2021
そして、ニッチ市場での勝ち方のヒントも記されてました。(まぁ言われてみれば当たり前のことなんですけどね)
市場を定義してターゲットを定めたら、提供価値を構成する要素から重要な差別性(ここで重要とは、差別化により強調される要素が顧客にとって価値をもたらすこと)を選択して軸する。そして、図上にて競合と棲み分けしつつ価値強化できるポジションを見つけ出す。#戦略の教科書
— 岡本大和 on ロードローラー (@RoadRoller_DESU) March 24, 2021
まとめ
今回は『戦略』や『ニッチ市場』など、ビジネスで当たり前に使われるけどなんとなく漠然としていたものを再定義しました。