事業戦略構築では考え抜くことよりファシリテートが重要

とあるコンサル企業によるイノベーション戦略構築研修なるものを受講しました。研修費用がいくらだったのか考えるのも怖いですが(※会社手配なので私は知らない)、貴重な学びの機会だったのでメモ書きを残したいと思います。

仮説は構築と検証、山と谷を繰り返す

事業戦略構築は、情報収集と情報分析により自分なりの仮説を構築するフェーズと、エビデンス収集やヒアリングにより仮説の妥当性を検証する2つのフェーズから成り立ちます。この「仮説構築」と「仮説検証」を繰り返して顧客課題や顧客価値やアプローチを特定して、事業戦略をブラッシュアップしてきます。

仮説には構築と検証のサイクルだけでなく、山と谷のサイクルも異なる周期で同時存在します。これは、仮説が構築できたとき、喜ぶのもつかの間、あまりに一般論過ぎたり抽象的すぎたり競合差別化要素がなかったりして、仮説が出来上がった瞬間の輝きが一瞬で失われること、まるで山を頑張って登りきったらすぐ谷に突き落とされるような現象のことです。

谷に落ちるのは事業戦略構築が正しく進んでいる証拠でもあり、検討が順調に進んだ結果、どんどん新しい観点に気づいて、仮説が色褪せて見えるというだけです。粘り強く、この谷の状況を乗り切って山を登りましょう。こうしながら事業戦略は具体性を増して実現できそうな内容に仕上がり、オリジナリティが増して競合差別化できそうな内容に仕上がってきます。

ここで重要なのがファシリテート能力

ここまで、仮説の構築と検証、山と谷を繰り返しながら、事業戦略が仕上がっていくと説明しました。ここで重要なのがサイクルを滞りなく回すためのファシリテート能力です。(もし、たった1人だけで事業戦略構築されてるのであれば「ファシリテート能力→タイムマネジメント能力」と読み替えてください)

よくありがちなミスは、いつまでも仮説の構築をしていて検証に進まないパターンです。考えるだけでアウトプットをしない、行動を起こさない状況とも言いかえられます。特に、完璧主義な人、真面目すぎる人、中途半端に賢い人によくあることで、先を深読みしすぎて「あれもダメ、これもダメ」と、仮説をいつまでも構築しなくなります。これではサイクルが回りません。

そこで、苦しくても時間を決めてとにかく仮説を構築するようファシリテート能力が重要になるわけです。

とにかく仮説を出して構築→検証フェーズに移行する

完璧じゃなくても、満足できなくても、時間を決めたなら強制的にでも仮説を構築して検証フェーズに移る、着地点を見つける。現時点でいきなり完璧な仮説を構築するよりも、検証サイクルを回すことを優先する。これが上手な事業戦略構築の進め方です。(このために、フレームワークを活用した強制思考や、議論観点のレイヤを1段階広くするといったテクニックもあります。)

Done is better than perfect! (完璧を目指すよりまず終わらせろ)という言葉もありますが、まさにそれです。完璧ではない感じている仮説を他者にぶつけるのは勇気がいりますが、Done is better なのです。

完璧な仮説が今は出来上がらなくとも、取り組みの中で重要視している観点から優先順位を決めて、最もBetterな仮説を選択して検証する。いつまでの仮説をアウトプットせず1人で悩んでいるよりも、上手にファシリテートして、ときには強制的に進行させたほうが、きっとよりよい事業戦略構築ができます。

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