NeurIPS 2018 読み会 in 京都 に登壇してきました。当日は社会人と学生を含めた約90名の方々が参加してくださり大盛況となりました。
開催概要
関西からも業界を盛り上げようというコンセプトもあり、なかなか普段は関東の先生方と交流が持ちにくい学生様のために、東京大学で活躍されている(いた)先生方の招待講演が設けられました。
二反田篤史 様 (東京大学)
機械学習分野における最適化研究の進展
SatoshiHara様
Theoretical Linear Convergence of Unfolded ISTA and Its Practical Weights and Thresholds
牛久祥孝様 (オムロン サイニックエックス)
視覚と対話の融合研究
岡本大和様
A Unified Feature Disentangler for Multi-Domain Image Translation and Manipulation
akihiro_fujii様
KDGAN: Knowledge Distillation with Generative Adversarial Networks
KOBAYASHiH 様
Neural Ordinary Differential Equations
maguhalu 様
FFJORD: Free-form Continuous Dynamics for Scalable Reversible Generative Models (ICLR2019)
橘幸彦 様(NVIDIA)
エヌビディアのプラットフォームを活用したAI エッジ コンピューティング事例のご紹介
https://connpass.com/event/110992/
Part1「理論編」
Part1は東京大学で「理論系に関して知らないことはない!」と紹介された二反田先生の講演、さらに論文紹介1件という構成です。
最適化手法の最新研究であったりResNetの理論的な解釈であったり、理学部学生にとっては天国のような数式だらけの講演でした。正直、普段扱っている内容でもない限りはついていくのはかなり高難度だったかもしれません。
Part2「応用編」
牛久先生をはじめとして応用系の研究紹介になります。視覚と対話の融合というタイトルにある通り、画像へのキャプションであったり、画像に関するQ&A対話をする知能であったり、技術の発展の歴史を追いながら最新研究が紹介されました。(いったいこの人は年間何本論文を読んでいらっしゃるんだ?というくらい様々な内容をご紹介いただきました。)
私の登壇もこのパートです。懇親会では幸いにも「おもしろかったです!」「わかりやすかったです!」とのご好評をいただきました。セルフアーカイブで発表動画もYoutubeにアップしています。
VIDEO
もちろん資料も公開中です
Part3「Best Paper編」
NeurIPSでBest Paperを受賞した論文『』が紹介されています。けっこう日本人でも読まれている方の多い論文のようです(そりゃそうか)
また、それだけでなくこの論文の発展手法 をICLR2019から紹介いただきました。技術が進むのは本当にあっという間ですね。
Part4『招待講演(NVIDIA)』
最後はNVIDIA橘様からのご講演。実はまだ売り上げ的な主力事業はゲーミング用GPUが中心であることや、皆にGPUを使ってもらうために自前でAI技術を研究開発している話などをご紹介いただきました。私個人の意見としては最後にご紹介いただいた現場でAI推論できるようにするエッジ端末の発展 に期待しております。
さいごに
今回は主催者側の意図としても関西からも業界を盛り上げたい というものがあり、かなり同じ志を持つ人が集まった ように思いました。現在は情報と人が集まる東京が盛り上がっていますが、優秀な学生様がいっぱいいて、ノーベル賞も多数輩出してきた京都という街からもどんどん業界を盛り上げていきたいですね。