SORACOMのサービスを辿るとトレンドが見えてくる

株式会社ソラコムは、MVNOのデータ通信 SIMや、AWSを活用したクラウドサービスによって、IoT のためのモバイル通信とクラウドを一貫して提供する企業です。少ない初期コストによって人気を集めています。

既にたくさんのサービスを展開していて(各サービスは頭文字が『A』からアルファベット順になっている点が面白いですね)、これらのサービスの歴史を辿ることでIoT業界のトレンドやニーズが非常に明確にわかってきます。

(画像:https://soracom.jp/)


『A』:SORASOM Air

格安のSimカード。携帯電話用と異なり初期費用が小さく、IoTのような通信データ量が少ない場合に安く手軽に利用可能。様々なデバイスに通信機能を持たせてIoTを開始したいという需要に応えたサービスといえる。

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『B』:SORASOM Beam

デバイスからクラウドに収集したデータを、ユーザ端末から取得する際の経路を暗号化するサービス。デバイスからクラウドへの通信はSORACOM Airを用いるとモバイル閉域網なのでセキュリティ安全性が高い。その一方で、ユーザ端末からクラウドにアクセスするときにはインターネットを経由せざる得ないためセキュリティ対策の需要がある。それに応えたサービスといえる。


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『C』:SORASOM Canal

世界で最も利用されているクラウドサービスことAWS。IoTで収集したデータをクラウド上に構築したアプリケーションで利用したいという顧客は多い。この場合はSORACOMクラウドと顧客クラウドとのセキュアな接続が必要となる。そのときにインターネットを経由してしまうとセキュリティの懸念が出てくるので、インターネットを経由せずにAWS内の閉じた環境でクラウド同士を接続するサービス。というのも、そもそもSORACOMクラウドはAWSをベースにしているので、こういうことも可能であろう。

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『D』:SORASOM Direct

IoTで収集したデータを用いたアプリケーションをクラウドではなくオンプレ環境(例えば本社サーバ上など)に構築するユーザもいる。そういったオンプレユーザ向けのセキュアな専用線接続サービス。SORACOM Canalのオンプレ版ともいえる。

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『E』:SORASOM Endorse

通信回線が安全になっても、接続相手が誰かわからなかったり、なりすましがあったり、未知のデバイスが勝手に繋がってしまっては困る。そのためにデバイス認証機能を提供するサービス。認証にはSIMを用いる。

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『F』:SORASOM Funnel

IoTで収集したデータを用いたアプリケーションをクラウドに構築したといっても、全ユーザがAWSを使っているとは限らない。クラウドのビッグスリーであるAWS、GCP、Azureについて、SORACOMクラウドとセキュアに接続させるサービス。SORASOM Canal が AWS以外にも対応したVerといえる。(ただ、内容を見てみるとAWSとの接続に比べてGCPやAzureとの接続は若干粗末に見えてしまう。)

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『G』:SORASOM Gate

デバイスからクラウド、そしてクラウドからユーザ環境へとデータが送られる。その逆方向の通信を可能にするのがこちらのサービス。膨大な数のデバイスを現地に赴いてメンテナンスすることはコストがかかるが、こちらのサービスを用いればデバイスのアップデートや設定変更が遠隔から可能となる。技術的にはもちろん可能なことだがIPアドレスの割り当てやNAT機能の設計などが職人芸で難しく、それらをサービスとして提供したことは「お見事!」と言わざるを得ない

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『H』:SORASOM Harvest

バスワードとなって大きな期待がされているIoTだが、実際に何をすればいいのかわからないという声が近年多い。そこで、まずは簡単なプロトタイプを作成して発想を膨らませるという開発やマーケティングが多くなっている。こちらはそのような需要に応えて、簡単にデータ収集と可視化ができるサービスとなっている。(ただ、個人的には『H』くらいからだんだん他企業と似たようなことをし出したように感じており、勝手ながら少々悲しい。)

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『I』:SORASOM Inventory

デバイスを認証するSORASOM Endorse に対して、こちらはデバイスを管理するサービス。稼働状況などを遠隔地から監視できる。

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『J』:SORASOM Junction

ミラーリング、リダイレクション、インスペクションの3つの機能を提供するサービス。(デバイスの次はパケットまで確認したいという声が出てきたのだろうか?このあたりから背景や狙いがわからなくなってきました。)

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今日はここまで

 

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