移動サービスのクラウド化

本日は移動サービスのクラウド化について述べます。

結論だけ先に言うと同じ車両がユーザ要求に応じて異なる移動サービスを提供できる状態だと筆者は考えています。

参考書籍はIPAより今夏発売されたAI白書(なんというパワーワード…!?)


①移動サービスとは:

バス、タクシー、電車といった移動を提供するサービス。

 

②移動サービスの現状:

サービスとハードウェアとが分かちがたく結びついている。例えばバス車両はバスとしてのサービスに徹しており、タクシーのようには機能させない。タクシーがバスの代わりをすることもない。

 

③「クラウド」が指す概念

現在では、CPU、GPU、データベースなどのリソースを仮想化して、ネットワーク経由でサービス提供することを指す場合が多い。

もう少し抽象度を上げると、ユーザ要求に応じて柔軟にハードウェアリソースを割り当ててサービス提供し、ユーザはどのハードウェアを使っているのかを意識することが無い。と表現できる。

 

では、これらを踏まえて移動サービスのクラウド化とは何なのか考えます




 


移動サービスのクラウド化

冒頭申し上げました通り、同じ車両がユーザ要求に応じて異なる移動サービスを提供できる状態だと筆者は考えています。

現状では、1台のバス車両は同じルートを巡回するといった1つのサービスしか提供しておらず、ユーザが「私はコッチ方面に行きたい!」と要求してもサービス内容は変わりません。

タクシーはユーザごとに行先を定めるので、そういう意味では要求に応じて異なるサービスを提供できているのかもしれません。

しかし、ハードウェアリソース量と時空間の制約から、乗降場所と乗降時刻についてユーザ要求を満足したサービス提供をできているとは言い切れません。(平たく言うと近くにタクシーがなかなか見つからなかったり、タクシー到着までに時間がかかったりする。)

 

<未達成の問題>:
クラウドの特徴である「ユーザ要求に応じてハードウェアリソースを柔軟に割り当てる」という部分が最適化しきれていないこと。

<移動サービスのクラウド化が目指す姿>:
柔軟なハードウェアリソース割り当てによって乗降場所と乗降時刻についてユーザ要求を満足させること。そのためには需要予測に基づいた全体最適な配車管理が必要となる。

1997年のアメリカ映画『メン・イン・ブラック』では、道路を走っている車にKが手を上げると、実はその車は無人で自家用車に即変身するというシーンがあった。あれは未来像としてとてもよくできている。

 

・・・まとめると凄くフツーになってしまいましたね。

ここで注意してほしいのは、近年流行っている「Uber」は自家用車をついでにタクシー代わりに有効活用しようという発想であり、事前予約を必要としている以上、全体最適を達成しているわけではないということ。

以上

 

 

経費、資産、償却、税、について

会社で研究開発していて、部材やパソコンを買うときによく直面するこの問題。

「消耗品費?資産?20万未満?え~っと・・・(”^ω^)」



 

というわけで簡単にまとめました。(※少額減価償却資産の特例については省略しています)

シンプルにまとめると

①1年未満しか使わないなら消耗品費として経費で支出

②1年以上使うとしても10万円以下なら消耗品費として経費で支出

③1年以上使うけど20万以内なら一括償却資産(固定資産税がかからない)

④1年以上使うし20万を越えたら堪忍して資産計上して償却する(固定資産税がかかる)

CEATEC 2017:衛星みちびきによるcm単位の自車位置測位(三菱電機)

CEATEC2017より注目技術を紹介。

それが下記リンク記事にある高精度測位サービス『CLAS(シーラス)』。

https://response.jp/article/2017/10/04/300657.html

簡単に言うとGPS測位がセンチメートル単位の誤差範囲に高精度化されたサービスといったところ。

自動運転といった小さな誤差も許されないような領域での活用を狙っている様子。一方でGoogleMapみたいな応用領域では誤差が数メートルあっても困らないので出番はなさそうですね。

測位精度が高いのは素晴らしいですが、一方で即時性が気になります。通信がボトルネックになって即時性が失われるようなシステムならば命を預けられないので。

また、「例えば雪が積もって道路が判別しにくい厳しい状況でも、高精度な自律走行が可能になります」と述べられてます。が、これについては衛星による走行制御が先か、コンピュータビジョンのロバスト性確保が先か、、、(や、両方進めればいいんですけどね)

 

 

みんな平等に扱われるから優秀な人もどんどん普通になっていく。

以前に日経ビジネスで読んだ記事で、強烈に印象に残っている言葉。

『ふつう、難関大を卒業したら大企業に行くことが多いでしょ?でも、みんな平等に扱われるから優秀な人もどんどん普通になっていく。』




 

大企業では4月に数百人の新入社員がやってきます。

難関大学の出身者や、大学時代に優秀な実績を残した人や、様々な人がいますが、みんな『新人』のラベルを貼られ、同じ研修を受けて、同じカリキュラムで『育成』が始まります。

 

若手社員に必要なのは『教育』よりも『役割』を与えること。

一人一人に自分の役割を持たせて特別扱いすること、でなければ学歴だけの普通の社員の量産することになる。

体内Suicaをスウェーデン鉄道会社が導入

Futuristic hand implant microchip as train tickets


Image: SJ Railway

http://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/sj-rail-train-tickets-hand-implant-microchip-biometric-sweden-a7793641.html


スウェーデン鉄道会社が社内検札にマイクロチップを用いた乗車システムを導入。ポイントは「マイクロチップが旅客の手に埋め込まれている」こと。(biometric chip implanted into their hand と引用元に記載されている)

技術としてはお財布ケータイやモバイルSuicaでお馴染みのNFCが使われている。

「ついにマイクロデバイスの体内埋め込みが本格化してきたか!!」と驚いたのですが、既にスウェーデンでは2000人程度がインプラントしているという話の方が驚きました。(Around 2,000 Swedes have had the surgical implant to date, most of them employed in the tech industry. と引用元に記載されている)

家や車の鍵の代替としてマイクロチップを体内に、、、みたいな話も以前からよく聞きますが、個人的には今回の話も含めて「スマホでよくない??」と思ってしまいます(もしくはスマートウォッチ)。機種変更しても情報損失するようなことも減ってきてますし、破棄や売却したスマホから情報漏えいするリスクも対策が練られていますし。

ポケットやカバンにカード(または専用機器)を入れておけば、手や足裏で通信できる人体通信技術も伸びてきてますし、そっちの方が日本では普及しそうと私は考えます。というのも人体へチップ埋め込むことへの抵抗が強そうなので。

国内市場が小さく外需思考なので研究開発に力を入れ、さらに低い人口密度故に通人技術が発達した国、そんなスウェーデンからこういった技術が出てくるのは自然な流れだとは思いますが、、、、今後の行く末に注目ですね。

「指示待ち」はホントに本人が悪いのか?

こんにちは、ロードローラーです。最近は職場で後輩がいっぱい増えたということもあり、指導について考えることが多くなりました。

ポイントは「自発的な行動を促す」こと
気をつけたいのは以下の点
・自発的に動くことは難しい
・出来るようになるまで時間がかかる
・自発的に動く機会はいともたやすく奪われる
 
これは『指示待ちになっているのではなく、自分が知らず知らずのうちに彼ら彼女らの行動や思考の機会と自由を奪っている可能性がある。』ということです。

<悪い例>

<良い例>

 
 
「自発的に動かないから強制的に動かす」というのは目標達成できる可能性が高いですが、「今はまだ自発的に動けないなら、自分から行動したくなるような環境を作る」ことに力を入れる方が建設的です。
 
以前に紹介したエディージョーンズ氏の本で「コーチングはアートである」と記されていました。そこでは1人1人にあった方法を見極めるのが最も難しく、最も重要な任務と表現されていました。
自発的な行動は誰にでもとれるものではなく、1人1人にあった方法を見極めるてそれを促すことも同じく一筋縄ではいかないのでしょうね。そこに努力できるかどうかが、指導者としての腕の見せ所です。
 

自由主義か、保護主義か? ~オープンイノベーションと自前主義~

こんばんは、ロードローラーです。
最近は「経済は世界史から学べ!(ダイヤモンド社)」を夢中で読んでいます。

私は子供の頃から経済に全く興味がなく、社会の授業も無関心で、近年の経済の流れにとても疎い状態です。本書は「経済のことをよく知らないまま大人になってしまた方」をターゲットとしていて、ちょっぴり悔しいですが、たしかに読んでて新鮮だし楽しい内容となっています。

で、今回取り上げるのは本書で登場する次の節。


発展途上国は保護主義をとるべき
(アメリカ・ドイツ・日本の)例を見れば、発展途上国が先進工業国に転換する過程において、保護主義の採用が効果的であることが歴史的に証明できます。「自由主義か、保護主義か」という論議は、その国の経済的な発展段階によって結論が違ってくるといえるでしょう。(※抜粋)


書いてることは概ねagreeです。歴史的にもそうなってますし。

私が気になったのは、技術屋さんがオープンイノベーションまたは自前主義を使い分ける際にも似たようなことがいるのか?という点です。

手元にある既存市場に対して、自社技術による参入障壁が築けていない状態で優れた他社技術を導入してしまうと、顧客を奪われる。(発展途上国が自由主義で失敗するパターン)

優れた自社技術により、既存顧客に対して「我々にしか提供できない価値」を用意したうえで、優れた他社技術を取り入れ、さらなる付加価値向上に努めるとうまくいく。(経済競争力を身に着けたうえでの自由主義)

 

その他にも、技術屋さんにとって当てはまりそうな事例がちらほらありました

「日本とメキシコは競合分野がほとんどないから自由貿易協定がうまくいった。」⇒ オープンイノベーションも、互いの強みを生かし、弱点を補強しあう関係だと上手くいく。

「保護主義から独占市場である植民地の奪い合いに至り、最後は戦争が起きた。」⇒ 限りある市場を奪い合いコストダウンの渦に巻き込まれ疲弊する。

 

貿易も技術も、同じくビジネスという枠組みに収まっているのであれば、歴史から学ぶところは大きいですね。

ダイナミックプライシング 4パターンの価格決定の考え方

こんばんは、ロードローラーです。最近、ダイナミックプライシングについて話を聞く機会がありました。平たく言うとダイナミックプライシングとは「モノを売る人が価格決定したり、途中変更したりすること」です。

私が興味を持ったのは、どう価格決定するか?どう途中調整するか?という思考が代表的4パターンにまとめられるということでした。「そんなのCase By Case で臨機応変じゃないの!?」と最初は思いましたが、本質的には数パターンに分類できるのは面白いですね。

以下に講演で紹介されていた代表パターンをまとめました。

Demand Driven Pricing

事前調査で最適な価格を算出しようという発想。
顧客の嗜好(しこう)、競合他社の状況、自社の状況といった市場情報の分析に基づいて価格決定する。必要なデータを集めきれる保証もなければ、調査にリソースも必要であるため、手間や負担が大きい。大企業向けの手法と言われている。

Derivative Follower Pricing

とりえず売ってみてから最適価格を探すという発想。
実験的に価格を増減させてながら販売して、利益を最大化できる価格を探索する。この考え方の背後には、市場情報の網羅は困難なので試さないと分からないという潔さがある。

Penetration Pricing

導入が安い代わりに時間をかけてトータルで儲けようという発想。
低価格によって顧客を引き付け、スイッチングコスト高くすることで顧客を囲い込み、継続的に収益を得る。

携帯電話や格安Simがそうですね。2年間使う条件(囲い込み)で、初期費用がゼロ円みたいなキャンペーンもよくやってましたし。

SkimmingPricing

高くてもイイモノは売れるという強気な発想。
最初に高価格を付けることで初期に利益を上げて、価格を徐々に下げていくことで低い価格で購入する顧客も引き付ける。「今すぐ欲しい」と思わせる魅力・技術力・革新性が求められる。

一番に思いついたのはゲームソフトですね。WiiやDSも時間がたてばどんどん安くなりましたし。でも、ああいうものは発売と同時に欲しいので、やはり強気な価格設定でも勝負できる製品魅力があってこそですね。

 

う~ん、最初2件の例はなんでしょう・・・?だいたいの製品はどちらかには該当しているのでしょうけども。。。値段が変わらないものと言えばカップ麺やお菓子みたいな食品系でしょうかね。ならば値段がころころ変わるのは例えば牛丼とか?(あれはコロコロ変化する外的要因に沿って最適判断をしているだけで、探索する意図で価格変更しているわけではない可能性もありますが。)

価格決定と価格調節という行為はいずれも目的が儲けるためなので、利益最大化に向かってパラメータ(価格、需要、etc…)を調節すると考えたらアプローチはもっともっと山のようにある気もします。実際、まだまだ発見されていない戦略があるのかもしれませんね。

本日はここまで

シーズ起点の技術開発

こんばんは、ロードローラーです。今回のテーマは技術開発の進め方です。(ここでの技術開発とは「技術を市場の顕在的・潜在的ニーズに結び付けること。」と定義します。)

事業起案や製品企画の進め方を調べると「まずは顧客が本当に求めているものを見極める」といったニーズ起点手法がたくさん出ます。

ポピュラーな手法だし、理にかなった進め方ですが、そうだとしても技術屋さんはそれぞれにポリシーを持った担当技術があるわけなので、シーズ起点手法で進めざる得ない場面もあります。

例えば上司に「その技術は何の役に立つの?」と問われたときなど(´・ω・`)クヤシー

「それを考えるのは●●の仕事だろ!」と反論したくなる方も多いと思いますが、それで争っても仕方ないのでグッとこらえて、シーズ起点の進め方を考えましょう。技術を扱いつつ事業案まで見据えていたらスペシャリストとして成熟度が上がると思いませんか?

というわけでシーズ起点の進め方を考えました。

ポイントは技術とニーズの抽象度を揃えながら徐々に具体化していくことです。

例えば、手持ちの技術が「防犯カメラ画像から人物の入退室数をカウントする」の場合、既に洗練(具体化)済みなのでピッタリとマッチするニーズは見つけにくいです。そこでひとまず「画像から通過を検知する。」といったくらいまで抽象化します。

これにより「防犯カメラを使う。」「対象は人物。」「機能はカウント。」といった先入観が抜けて、抽象度が上がっただけニーズ調査しやすくなります

例えば「立ち入り禁止エリアへの侵入を警告するシステムなんてどうだろう?」または「人ではなく車は検出可能か?一方通過エリアへの自動車の侵入を警告するなんてどうだろう?」などとニーズ調査の方向性が出しやすいですね。

ヒアリングの結果、侵入警告システムの需要があったとします。ただし、複数人が同時に来ても検出可能であることが必須だと判明したとします。このようにニーズ調査が進んだら再度技術を突き詰めます。「入退室カウントができるくらいだから侵入検知も可能だろう。ただ、複数人同時はできるだろうか?」と検証するわけですね。実現するまでの技術的な壁を乗り越えられればそれが競争優位性になります。技術屋さんの腕の見せ所ですね。

で、技術が突き詰められれば再びニーズ調査に戻ります。今回は技術を突き詰めた成果として「複数人同時の侵入検知は可能。ただし、カメラで上方から撮影する必要あり。」という成果が出たと仮定します。このように技術的制約ができるとニーズ調査の方向性がさらに定められてきます。「その制約条件でもokか?」「マズいとしたら何が問題か?」「屋内の顧客にターゲットを絞るか?」とニーズ調査を実施して、このようなサイクルを繰り返して徐々に事業案を具体化していきます。

どうでしょうか?あわててpptで一生懸命事業案を書いても、1発でクリティカルヒットすることは稀です。このような進め方がストレスなく無駄も少ないと私は考えます。

研究開発と技術開発と商品開発の違い

こんばんは、ロードローラーです。今日は日頃の疑問を解消したく、チクチクと調べごとをしていました。

ここ1年ずっと気になっていたのが次の言葉の意味。

 ■研究開発(Research and development)←わかる
 ■技術開発(Technical development)  ←わからない
 ■商品開発(Product development)     ←わかる

コレはけっこう人によって認識が異なるところではないでしょうか。

組織のように人がたくさん集まる場所では、同じ単語を各人が異なる意味で使ってしまうと混乱が生じます。そうなると納得感がないまま、最後には一番声のデカい人の意見が正とされる乱暴な多数決が生じます。

というわけで、正しいか否かよりも、まずは相手の言葉の定義を正確に伝えられるように整理してみました。

 ■研究開発:調査・研究・検証により優位性ある技術を得る。
 ■技術開発:技術を市場の顕在的・潜在的ニーズに結び付ける。
 ■商品開発:具体的な商品・サービスを作る。

この分類でいくと技術開発で作るものって事業案なわけで、『技術』って名前につくけどppt作る仕事が多いのも納得感あるなー(棒読み