ブロックチェーン定義 ~プライベートブロックチェーンと既存の分散データベースの相違点~

今回はブロックチェーンの定義を確認します。特にプライベートブロックチェーンは『既存の分散データベースと同じでは?』という声が多くあるので、そのあたりを中心に整理していきます。


JBAによるブロックチェーンの定義

※JBA:Japan Blockchain Association(一般社団法人 日本ブロックチェーン協会)

1)「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。」

1) A blockchain is defined as a protocol, or implementation of a protocol, used by an unspecified number of nodes containing Byzantine faults, and converges the probability of consensus reversion with the passage of time to zero.

2)「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。」

2) In a broader sense, a blockchain is a technology with a data structure which can easily detect manipulation using digital signatures and hash pointers, and where the data has high availability and integrity due to distribution across multiple nodes on a network.

“jba-web.jp/archives/2011003blockchain_definition”

 




もう少し噛み砕いた解釈

1)
・嘘をつく参加者がいるかもしれない
・故障している参加者がいるかもしれない
・それでも合意形成が可能な仕組みがある
・形成された合意は時間経過によって覆る可能性が0に近づく

2)
・暗号技術によって改ざん検出ができる
・複数端末に分散してデータを保持
・分散して保持することで停止しない仕組みを持つ
・分散して保持したデータの同一性を保証する

 


プライベートブロックチェーンの特徴

明確な定義は見つかりませんでしたが、パブリックブロックチェーンと比較して決定的に異なる特徴がいくつか挙げられます。

①参加者の総数を把握できる
②インセンティブを与える必要が無い

これらの特徴からプライベートブロックチェーンでは合意形成にリーダーを要することが基本です。なぜならば母数が把握できる(①)ため多数決が実施可能だから、また、インセンティブが無い(②)ため分岐したチェーンに対して正とされる選択をする必要が無いからです。

ここからがわかりにくいのですが、リーダーとは合意形成をファシリテートするのであり、リーダーがどの選択肢を正とするのか独断で決めるわけではありません。リーダーは正と思える選択肢を提案するだけで、採用されるには多数決によって参加者の過半数から合意を得る必要があります。

この合意形成の部分が従来の分散データベースとの違いと言えるでしょう。

 


合意形成の仕組みがもたらす価値

分散データベースではなくプライベートブロックチェーンを用いた方が良い場面としては、参加メンバーに異なる立場と役割がある場合が挙げられるでしょう。

 


さいごに

参考書籍:

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