シーズ起点の技術開発

こんばんは、ロードローラーです。今回のテーマは技術開発の進め方です。(ここでの技術開発とは「技術を市場の顕在的・潜在的ニーズに結び付けること。」と定義します。)

事業起案や製品企画の進め方を調べると「まずは顧客が本当に求めているものを見極める」といったニーズ起点手法がたくさん出ます。

ポピュラーな手法だし、理にかなった進め方ですが、そうだとしても技術屋さんはそれぞれにポリシーを持った担当技術があるわけなので、シーズ起点手法で進めざる得ない場面もあります。

例えば上司に「その技術は何の役に立つの?」と問われたときなど(´・ω・`)クヤシー

「それを考えるのは●●の仕事だろ!」と反論したくなる方も多いと思いますが、それで争っても仕方ないのでグッとこらえて、シーズ起点の進め方を考えましょう。技術を扱いつつ事業案まで見据えていたらスペシャリストとして成熟度が上がると思いませんか?

というわけでシーズ起点の進め方を考えました。

ポイントは技術とニーズの抽象度を揃えながら徐々に具体化していくことです。

例えば、手持ちの技術が「防犯カメラ画像から人物の入退室数をカウントする」の場合、既に洗練(具体化)済みなのでピッタリとマッチするニーズは見つけにくいです。そこでひとまず「画像から通過を検知する。」といったくらいまで抽象化します。

これにより「防犯カメラを使う。」「対象は人物。」「機能はカウント。」といった先入観が抜けて、抽象度が上がっただけニーズ調査しやすくなります

例えば「立ち入り禁止エリアへの侵入を警告するシステムなんてどうだろう?」または「人ではなく車は検出可能か?一方通過エリアへの自動車の侵入を警告するなんてどうだろう?」などとニーズ調査の方向性が出しやすいですね。

ヒアリングの結果、侵入警告システムの需要があったとします。ただし、複数人が同時に来ても検出可能であることが必須だと判明したとします。このようにニーズ調査が進んだら再度技術を突き詰めます。「入退室カウントができるくらいだから侵入検知も可能だろう。ただ、複数人同時はできるだろうか?」と検証するわけですね。実現するまでの技術的な壁を乗り越えられればそれが競争優位性になります。技術屋さんの腕の見せ所ですね。

で、技術が突き詰められれば再びニーズ調査に戻ります。今回は技術を突き詰めた成果として「複数人同時の侵入検知は可能。ただし、カメラで上方から撮影する必要あり。」という成果が出たと仮定します。このように技術的制約ができるとニーズ調査の方向性がさらに定められてきます。「その制約条件でもokか?」「マズいとしたら何が問題か?」「屋内の顧客にターゲットを絞るか?」とニーズ調査を実施して、このようなサイクルを繰り返して徐々に事業案を具体化していきます。

どうでしょうか?あわててpptで一生懸命事業案を書いても、1発でクリティカルヒットすることは稀です。このような進め方がストレスなく無駄も少ないと私は考えます。

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